私は、町工場で事務員をやっているのですが、
年に一度、原価計算をしています。
その時にふと、「この数字はどこまで正しいのだろうか。。」
と思うことがあります。。
小規模なので、そんなに複雑ではないのですが、
「サービス残業」という、事務員には見えない数字がそこにはあると思っています。。
経営者や管理職の人が従業員にサービス残業をさせるのは
もちろんダメ!なのですが、
中には従業員が「良かれと思って」やってる場合もあります。
(少なくとも私の周りにはいました。。)
今回は、そんな「よかれと思って」やっている人に
ぜひ読んで欲しいと思います!
サービス残業をする人の言い分
自らサービス残業をする人の気持ちとしては
✔他の人より作業が遅いから。。
✔自分の身を削ってでも会社の利益を出したい!
(きっとボーナスで還元してくれる!)
などですかね。。
(ここでは「会社の雰囲気がそうだから。。」っていうのは省きます。。)
そんなことを踏まえても、会社にとってマイナスになると考えます。。
サービス残業が与える影響
私は、日商簿記2級は取得済(工業簿記で原価計算などがある)ですが
原価計算については一部、自己流のところもあります。。
材料費や外注加工費などは、伝票を見れば金額は書いてあります。
賃率(1時間あたりの賃金)を求めるには、従業員の給料や稼働時間を見ます。
なのでサービス残業をするとこの「賃率」も少し下がってきます。
(残業時間の割合が減るので。。)
そしてもう一つ重要になってくるのは「作業時間」です。
(ひとつの工程に何分かかるか、など)
これによっても原価は大きく変わってきます。。
これはもちろん作業者に確認して計算しているのですが、
この部分もある程度「サービス残業を除いた時間」から逆算して
つじつまを合わせている人も多い気がします。。
(極端にいえば、ひとつの工程をいつもは9時間かかるのに「いつも残業代はつけてないから」と言って8時間で申告するとか。。)
結局、なにが言いたいかというと、
「原価が低く見積もられる可能性がある!」ということです。。
そして会社は
原価が低く見積もられるので、販売価格を低く設定してしまいます。。
そして
✔利益が出ていると勘違いしてしまう
(実際にお金が出ていかないので、利益が出やすくなる。)
なので価格改定も考えなくなる。。
または
✔働いても働いても利益が出ない
という状態になり、良い事はひとつもありません。。
下請けの悩みとして「価格交渉がしにくい!」のは
よくわかるのですが、
そこは偉い人に任せたらいいと思います。。
とはいえ、「作業者」でもあり「価格交渉者」でもある立場の人からしたら
簡単ではない問題ですね。。
以上、パート事務員のひとり言でした。。